水餃子1000本ノック

年末に顔を出した酒の席にたまたま「中国人嫁」を持つ人が複数いて、そのうち一人が「正月は大陸から一族全員呼んでハワイに行く」と言うので「えーっ、中国人って正月には一族が終結してみんなで1000個くらい水餃子作るんじゃないの？何で餃子にしないの？ハワイなんかよりそっちの方が絶対楽しいのに！」と、何故か私がキレまくりｗ

だってなんとなく憧れませんか、そういうの。日本で言うと餅つきみたいなもんなんだろうけど、あんまり自分でもやった記憶ないし。

という流れで、ハワイに行くのとは別の中国人嫁がいるお宅に押し掛けて、本当に餃子1,000本ノックに挑戦させて貰えることになりました。ワーイ！
事前の心構えとして「1300時集合で作戦開始、しかし1700時に食べ始められたらラッキーと思え（それだけ時間がかかるということ）」「フリチベとか禁句（分かってますって…）」という点だけ念を押されて、皮も具も全て素材から作ります。

ノーモアメダミドホス！

続きはたたみます。結果として日本チームも中国チームも全員がハッピーな話です。しこたま飲まされて帰ったら夜中。次の日曜日は半日頭痛かったけど…

（続き）しかし初心者揃いの日本人チームが役に立たないことは分かっているので、嫁さんの親族（30代男性、来日10年）他が応援に来てくれました。一番大変な皮を煉るところは殆どやってもらった。作製の過程や、手を動かしながら教えて貰ったTIPSは動画で記録済みですが、ここでは静止画のみ載せておきます。

・強力粉１：薄力粉０．７くらい＋水をひたすら煉る。濡れ布巾をかけて30分程度発酵。（残り０．３の薄力粉は生地を伸ばすときに使用）

・具：豚挽肉、にら、生姜、えび、醤油（大量。カップでドバーッ的に）を混ぜて暫く馴染ませる。塩もみした白菜を追加、更に馴染ませたあと油少々＋醤油追加。最後に塩少し。※ニンニク不要！

	少し膨らんで、指で押したら軽く戻ってくる感じまで発酵した生地を細くしてさらし飴状にカット。
	丸くしたものを軽く手でつぶしておいてから、短めの麺棒で更に薄く伸ばす。皮の方をグルっと一周回す感じで。動画でお見せできないのが残念です。（完成形態では、皮の中心に小さな山が残っているのが正解。）
	包みます。人海戦術。自分はこの辺で活躍しました。スーパーで売ってる餃子の皮だと、口を閉じるために水を付けながらヒダを作って皮を畳まないといけませんが、これは皮に強い弾力があるので、ギュッ！と押さえつけるだけできれいに閉じてくれる。これは感動的！

ちょっと具が多すぎたかな、と思っても皮がどこ までも伸びてくれるので、非常に包みやすいです。良い生地だなぁ～。中国人嫁が「餃子のメインは具ではなく皮」と力説していた理由がなんとなくわかってくる。

茹でるのは真水で。”沸騰して餃子が浮かんできたら差し水”を2回繰り返す。

完成！ 結局、粉から始めて4時間くらいかかってしまった…。そしてウ　マ　イ　！！

皮も、茹で水も無味ですが、具にしっかり味が付いているので何もつけなくてもいけます。飽きてきたら黒酢＋醤油をつけても可。皮がツルツルして食べやすいので、「成人男性だと50個くらい食べる」という噂も嘘ではなかったと実感しました。自分も20個くらい食べたかも。

少数作るのは面倒だし、大量に作るとなると老若男女が総攻撃しないと終わらない、でも出来上がればみんな一緒に美味しく食べられるよ…・・という意味で、 まさにみんなが集まる正月に相応しい料理だと思いました。やっぱりハワイより餃子だろ！という自分の主張が間違っていなかったことが確認できて満足です。 ごちそうさまでした。余ったやつはみんなでタッパに入れて持って帰ったよ。


尚、中国と一言に言っても食に関しては地方によっていろいろ違うとは思いますが、今回の現場監督は旧満州国出身の漢人だったので、これは東北スタイルだと思われます。その他、新疆ウイグル出身の漢人は北海道出身の日本人とジンギスカン談義に夢中で、餃子にはあんまり口を出して来なかった。お前ら本当に羊肉が好きなんだなぁｗ

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以下余計な話。
話をきくと全員結構なインテリ一族なのに、揃って田舎出身なんだなぁ…と思ってよく訊いてみたら、みんな文 革で追放された知識階級の子女だったｗ　でもこうやって立ち直って高給取って、なお且つ大陸全土にエリート漢人のネットワークを構築しまくり。そして中共シンパ。なんだ、結局、文革ってやって成功だったんじゃネーノ？　・・・なんて決して口には出さずに考えながら飲んでたら頭痛くなってきたｗ　飲みすぎましたｗｗ