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想定読者は記憶をなくした自分。
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誘われて何となく行っただけだったのですが、良いもの見ました。→湖のほとりで - goo 映画

小さな山間の村で発見された他殺体を巡るあれこれ。これだけだと「ツインピークス」みたいですが、全然違います。そして殆ど全てが捜査シーンなのにサスペンスですらないです。
一人の少女の死がさざ波のように関係者の心を揺さぶり、捜査の過程で誰も知らなかった真実に少しずつ光が当たるわけですが、そこには善も悪もなく、ただ人の想いがあるだけ、という話。…いや、こう書くとストーリーの説明が全部終わっちゃうくらいのささやかな話なんですけど、押しつけもなく説教もなく作為的な泣かせのシーンもなく、それでいて人の気持ちをあれだけ描いてしまうセンスが凄い。

劇中で警部が関係者から繰り返し投げつけられる「俺の立場ではないお前には理解できない」という言葉が印象的です。警部は言い返すわけでもなく黙ってこの言葉を受け止めるだけなのに、言った方・言われた方双方の想いがじんわりと胸に迫ってくる。これが前回見たスパイク・リーあたりの映画だと「何故理解できないのか」に関して口から唾飛ばして大激論が始まりそうな気がするんだけど、人間の気持ちって、そんな裁判やディベートみたいに割り切れるものじゃないじゃないですか。だから自分は「湖のほとりで」の方に共感します。イタリア人と日本人は「たらこパスタ」の美味しさを共有できる仲だと思ってはいましたが、止めの演技まで通じるとは(笑)。

事件とは一見何の関わりもないラストシーンの切なさと幸福感に、悲しいわけでもないのに涙が止まらなくて困ったww エンドロールが短い映画って不便だなぁw。地味だけど、良い映画ですよ。後で調べたらイタリア国内の映画賞を総ナメにしたらしいですが、あんまり話題になっていませんね。日本でもこういうのにもっと客が入ればいいのにー。但し、サスペンスやミステリーを求めて見てしまうとガッカリするので注意。【映画感想】
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